冷凍保存は食材を長持ちさせ、ムダを減らす強い味方です。
冷凍保存の基本をおさえ、正しい手順を踏むことで、食材の美味しさや栄養をキープできます。
この記事では、冷凍保存の基本ルールから食材別のコツ、失敗しない解凍方法までわかりやすくご紹介しています。
今日からすぐに実践できるので、是非参考になさってください。
冷凍保存の基本ルール
冷凍保存の第一歩は「正しく冷凍すること」。
ちょっとしたポイントを押さえるだけで、保存の質が大きく変わります。
新鮮なうちに小分け・平らにして急速冷凍
食材は新鮮なうちに小分けにして、なるべく平らに広げて冷凍しましょう。
金属製のトレイやバットに乗せて急速冷凍すれば、氷の結晶が小さくなり、食感や味が保ちやすくなります。
特にお肉や魚は風味を守るためにも、小分け・平らにして冷凍するように心掛けてください。
ラップ+保存袋で空気を遮断
ラップで包んだ後にチャック付き保存袋へ入れ、できるだけ空気を抜いて密封しましょう。
空気に触れると酸化や乾燥が進み、冷凍焼けの原因になります。
粗熱をよく取ってから保存
料理後の食材を熱いまま冷凍庫に入れるのはNG。
庫内の温度が上がって他の食品にも悪影響が出ますし、霜の原因にもなります。
粗熱をしっかり取ってから冷凍するのが鉄則です。
水分をふき取る
冷凍した食材に霜が付いてしまうのは、余分な水分のせいです。
クッキングシートなどを利用して、食材の水分をふき取りましょう。
冷凍した日を書いておく
保存期間をチェックするためにも、冷凍した日を記入しておくのがおすすめ。
シップバックなどを利用している場合には直接記入しておきましょう。
冷凍容器を使用する場合には、シールやマスキングテープを活用しましょう。
食材別 冷凍のコツと向き不向き
食材によって冷凍方法の最適解は異なります。
特徴を理解して、ムダなく賢く保存しましょう。
肉・魚は100g程度に小分けし半解凍で調理
肉や魚は100g前後ずつ分けて冷凍すると便利です。
調理時には完全解凍せず、半解凍で加熱すると、パサつきや硬さを防げます。
忙しい日でも、下処理済みの冷凍パックがあるだけでグッと楽になります。
野菜は下処理&平ら冷凍で時短調理
野菜は洗って切り、水気をしっかり取ってから冷凍しましょう。
アルミトレーなどに広げて凍らせればバラバラになり、必要な分だけ使えて便利です。
そのまま調理できるため、平日の時短調理にぴったりです。
葉物野菜は冷凍しても色や触感の変化が少なく、きのこ類は冷凍することでうまみが増します。
根菜類は、煮込み料理に使う際に味が染みやすくなるというメリットも。
生野菜などの水分が多い野菜触感や味の変化が大きく、芋類も触感の変化が大きいため冷凍には不向きです。
トマトや芋類は煮込み料理に使うのであれば、美味しくいただくことができるので、調理法を考えてから適した方法で冷凍しましょう。
ごはんや調味料の冷凍も可能
炊き立てご飯は1食分ずつラップで包むか、おにぎりにして冷凍を。
味噌やだしなどの調味料は製氷皿で小分け冷凍すれば、必要な分だけ使えて無駄がありません。
冷凍失敗&解凍失敗の防止策
失敗しがちなポイントを押さえておけば、冷凍の質がグンと向上します。
冷凍焼け原因と対処法
冷凍焼けは乾燥と酸化が原因です。
これを防ぐには、空気に触れないように密封して急速冷凍することが大切です。
特に表面の水分が失われると、風味が大きく損なわれてしまいます。
適切な解凍方法で食感キープ
解凍は「ゆっくり」が基本。
冷蔵庫内で自然解凍が最もおすすめです。
急ぐ場合は、氷水や流水での解凍を。
海老を解凍する際には、水分が多いので氷水で解凍しましょう。
電子レンジや常温解凍は、食材の質を落とす原因になりやすいので避けましょう。
保存期間とラベル管理の重要性
冷凍庫内の食材は1〜3週間以内を目安に使い切るのがベストです。
保存した日付と中身をラベルで管理することで、うっかり腐らせるリスクも軽減されます。
「何をいつ冷凍したか」を見える化しましょう。
おわりに
「正しく冷凍・正しく解凍」を心がければ、食材の味も栄養も保ちながら長く活用できます。
小分け・平ら・密封・急速冷凍の基本を押さえ、保存日をラベルで管理することで、食品ロスも防ぐことができます。