子どもが独立すると寂しさや孤独を感じる方も多いです。
子どもの独立派、新しい自分に出会い人生を豊かにする絶好のチャンス。
心の整理や夫婦関係の再構築、新しい趣味や健康習慣、金銭計画の見直し、そして社会とのつながりを深める5つのポイントをおさえ、第二の人生をスタートしましょう。
空の巣症候群(からのすしょうこうぐん)とは
子どもが成長し巣立っていくことで、寂しさや喪失体験を感じる「空の巣症候群」。
主に子育ての期間を終えたゆらぎ世代の母親によくみられるとされ、適応障害の一種として考えられています。
空の巣症候群の症状
空の巣症候群は、心だけではなく体にもあらわれます。
身体的な変化は、食欲不振や動悸、息切れなどです。
心理的な変化は、胸にぽっかりと穴が開いたように感じ、やる気が出なかったり、ふとした瞬間に涙が出たりします。
これは、自分の周囲の環境変化に適応できないために起こると考えられています。
これらの症状が、更年期と重なることで更に悪化し、うつ病に至るケースも。
お子さんが巣立つのは嬉しい反面、寂しさが強いのは当たり前のことですよね。
けれども、心や体の不調で辛い思いをしたり、症状が長引くようであれば医師に相談しましょう。
空の巣症候群を予防するには
子どもの巣立ちに伴う喪失感は避けられませんが、それを受け入れることで心の新しい扉を開くことができます。
感情を無理に押し込めず、日記に書き出したり、信頼できる人に話したりして心の整理をしましょう。
急に空白の時間ができてしまうと、あれこれと考えてしまうもの。
以前自分が興味を持っていたけれども、挑戦できなかったことに挑戦してみましょう。
ボランティアでも習い事でも構いません。
子どもが巣立ったらやるべき5つのこと
しっかりと休息をとる
子どもが手を離れたら、まずはしっかりと休息をとり自分をねぎらいましょう。
心と体を充電し、自分を癒すことに専念してください。
夫婦の時間と関係性を再構築
子育てから解放された今こそ、夫婦の絆をより深める絶好のタイミングです。
日々の忙しさで減ってしまった会話も、意識して増やせば心の距離はぐっと縮まります。
二人で新しい趣味を見つけたり、旅行の計画を立てたりすることで、新鮮な刺激と笑顔が増えます。
共に過ごす時間を意識して増やすことで、定年後の2人だけの長い時間を楽しめるように下準備をしておくことも大切です。
自分らしさを取り戻す趣味や学び
新しい趣味や学びは、心と身体の健康を支え、自分らしさを取り戻す最高の手段です。
今まで興味はあったけれど手を出せなかったことにチャレンジしてみましょう。
絵画や楽器、語学や資格取得など、新しい知識や技術の習得は自己成長の大きな励みになります。
また、ウォーキングやヨガ、ダンスなど楽しみながらできる運動を生活に取り入れましょう。体を動かすことはストレス解消にもなり、気持ちをリフレッシュしてくれます。
金銭計画と暮らしの見直し
これからの生活のために、家計や住環境の見直しをしましょう。
無理なく続けられる貯蓄や投資を考え、安心できる資金基盤を築くことが大切です。
不要なものを整理し、住まいを快適にすることで気分も一新。
暮らしの質を上げながら、無駄を減らしていくことが心地よい毎日を支えてくれます。
新たなつながりと社会参加
新しい人間関係や地域活動は、心の豊かさと孤立防止に役立ちます。
地域のボランティアや趣味のサークルに参加して、異なる世代や価値観の人と交流しましょう。
新しい発見や刺激があります
おわりに
子どもの巣立ちに伴う喪失感や孤独は誰しもが経験する自然な感情です。
しかし、それを終わりと捉えるのではなく、人生の新たな扉と捉えることで未来は明るくひらけます。
新しい一歩を踏み出し、笑顔あふれる未来へ向かって歩んでいきましょう。