更年期に差し掛かり、生活習慣の見直しを考えている方も多いかもしれませんね。
そこで今回は、ゆらぎ世代の働く女性はどの位運動をすれば良いのかご紹介します。
運動機能の障害であるロコモティブシンドロームを予防するためにも、無理なく習慣として続けられる運動を取り入れ心と体を整えましょう。
理想的な運動量
厚生労働省が推奨する成人向けの運動ガイドラインによると、1週間に150分以上の中強度の有酸素運動が推奨されています。
有酸素運動の目安
中強度(やや息が上がる程度)で週150分以上
- 例:1日30分 × 週5日
- 速歩き、軽いジョギング、サイクリングなど
※ 時間がとれない場合は「10分×3回」などの分割でもOK!
筋力トレーニング
週2回以上、全身の主な筋肉を意識して
- 例:スクワット、腹筋、腕立て(膝つきOK)、体幹トレーニングなど
- 器具を使わない自重運動で大丈夫です
時短&スキマ運動アイデア
時間帯 | 運動 | ポイント |
朝の支度中 | ラジオ体操・つま先立ち | 血流UP+代謝が上がりやすくなります |
通勤中 | 一駅歩く・エスカレーターではなく階段 | 毎日続けるとじわじわ効果◎ |
デスクワーク中 | 肩回し・ストレッチ | 姿勢改善&疲労予防に |
帰宅後の家事中 | スクワットしながら洗い物 | 家事が筋トレに早変わり♡ |
就寝前 | 寝たままストレッチ・腹式呼吸 | 睡眠の質を高めてくれますわ |
運動の効果
運動を習慣にすることで、ゆらぎ世代にうれしい変化が期待できます。
イライラや落ち込みが減る
運動をすることで、リフレッシュできた経験はありませんか。
運動により心拍数が増加して血流が増えると、脳を含む全身に酸素や栄養素がいきわたります。
また、運動で分泌される幸せホルモン「セロトニン」の影響で、メンタルが安定しやすくなります。
更年期特有のネガティブさにも運動は効果的なのです。
睡眠の質があがる
睡眠の質をあげるのに欠かすことができないのが適切な運動。
運動による適度な体の疲労があることで、睡眠の質・量ともに改善します。
さらに、中々寝付けない夜にストレッチをすると、体の緊張がほぐれてリラックスし、ぐっすりと眠ることができます。
筋肉や骨が衰えるのを防ぐ
移動機能の低下をきたすロコモティブシンドロームを予防し老後を健康に過ごすためには、栄養をしっかり取ると共に適切な運動をして筋肉や骨の健康を維持することが大切です。
ゆらぎ世代の頃から運動の習慣をつけておきましょう。
代謝UPで太りにくくなる
運動をすることで筋肉がつき、基礎代謝があがります。
加齢に伴う体重増加が気になる方は、是非この機会に運動を習慣にしてください。
おわりに
大切なことは「完璧」より「続けられること」です。
1日5分のストレッチからでも立派なスタート。
将来のために、今日から軽い運動を日課に取り入れてみましょう。
■監修:そら先生
30代の精神科医です。
落ち着いた性格で、人の話をじっくり聞くことを大切にしています。
読書やジャズピアノ、一人旅が好きで、静かな時間を過ごすことで気持ちを整えています。
大勢の場より、少人数のやりとりが性に合っています。