まだ使えるけれども、不要な家具を「捨てる」か迷っている方も多いと思います。
リサイクルで素材を再資源化したり、リユースで人の手へつなげたり、リメイクで新たな魅力を加えたり…。
そんな環境にも家計にも優しい選択が、あなたの暮らしをより豊かにしてくれるかもしれません。
リサイクルとリユースで家具を活かす
家具の素材を再利用したり、まだ使える状態なら他の人へ譲ったりすることで、環境負荷を減らしつつ価値をつなぐことができます。
リサイクル
古い家具から木材・金属・ガラスなどを分別し、専門業者や自治体に依頼することで、新たな製品の素材へと生まれ変わります。
自治体によっては無料回収やリサイクル制度を利用できる場合もあります。
「粗大ゴミ」に出す前に、リサイクル制度がないか調べてみてください。
まだ使える家具だけではなく、壊れたものでも修理してリサイクルをしている自治体も多くあります。
リユース
まだ使える家具は、フリマアプリや地域の中古ショップを通じて次の持ち主に渡しましょう。
個人間ではメルカリやジモティなどのサイト、店頭買取では専門ショップに依頼できます。
宅配買取・出張買取を利用すれば、重い家具や大きい家具でもリユースできます。
リユースをすることで、製品の使用年数がのび、ゴミを減らすことができます。
環境省もリユースの大切さを示しており、不要な家具類のうち実に61.2%が自宅で保管されており、リユース品となる割合は16%にとどまるとしています。
家具をリメイクして愛着を蘇らせる
使い古した家具でも、ひと手間加えることで新たな魅力が生まれます。
DIYでできるおしゃれなリメイク
塗装で色を塗り替えたり、椅子の布を張り替えたりするだけでも印象がガラリと変わります。
さらに、取っ手や脚の交換でデザイン性をプラスすることもできます。
塗装に挑戦
水性塗料や家具用ペイントは乾きも早く扱いやすいので初心者にピッタリ。
砂紙で軽くヤスリをかけて表面を滑らかにして汚れをふき取り、塗料のノリを良くしましょう。
塗料が付着して欲しくない部分をマスキングテープで保護して、周囲を養生シートで覆います。
塗料はよく混ぜ、薄く何度か塗り重ねるとムラになりにくく仕上がります。
完全に乾いたら、マスキングテープを剥がして完成です。
アンティーク風に仕上げたい場合には、わざとムラを作ったり、やすりで角を少し削ったりするのもおすすめです。
リメイクシート
貼るだけで簡単なのがリメイクシートです。
リメイクシートを貼りたい大きさにカットし、裏紙を少しずつ剥がしながら、空気が入らないように貼り付けます。
スキージーで丁寧に空気を抜きながら、全体を密着させます。
余分な部分をカットして完成です。
専門業者に頼む本格リメイク
自力で手を加えるのが難しい場合は、リメイク業者に相談しましょう。
修復やオーダーメイド塗装、構造補強など、プロの技術で世界に一つだけの家具に生まれ変わります。
費用は家具の状態や内容によるので、複数業者から見積もりと事例を提供してもらいましょう。
おわりに
不要な家具と一言でいっても、「活かす」「再利用する」「処分する」と選択肢は沢山あります。
リサイクルで素材を資源に戻し、リユースで人へ繋ぎ、リメイクで新しいスタイルを生む。
ゴミとして処分する前に、これらの選択肢を検討することで環境負荷を減らし、持続可能な暮らしへの一歩を踏み出すことができます。
皆さんも是非、捨てる前に活用できないか、考えてみてくださいね。