年齢を重ねると避けて通れないのが終わりへの旅支度。
「迷惑が掛からないようにしたいんだけど」
「愛するペットはどうすれば良いの?」
そんなお悩みをお持ちの方のために、おひとり様向けの終活サービスをご紹介します。
老後のために今から準備しておきたいこと

穏やかな終末を迎えるためにも、生前から利用できるサービスを知っておきましょう。
見守りサービス
郵便局のみまもりサービス(高齢者見守り)では、近くの郵便局員が会いに来てくれて、写真とともに家族に報告をしてくれます。
軽作業も手伝ってくれるので、おひとり様でも安心です。
貴重品管理
財産や貴金属などの貴重品は、リスト化しましょう。不要なものは整理して、手元に残しておきたいものだけにしておきます。
生前贈与や、生前の形見分けを行う方も多いです。
後見人
認知症になってしまうと、財産の管理や契約が難しくなることも。
こうした場合に備えて、あらかじめ「任意後見契約」を締結しておくと、認知症など(精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分な状況)になったとき、任意後見人が療養看護や財産の管理に関する事務を行ってくれます。
これに対して、認知症が進行したときに後見人を選ぶ制度を「法定後見制度」といいます。法定後見は、本人や4親等内の親族の請求により、家庭裁判所が親族や司法書士などから後見人を選びます。
参考:法定後見制度とは(手続の流れ、費用) | 成年後見はやわかり
身元保証
入院時や高齢者施設入居時の「身元保証」を引き受けてくれるサービスもあります。家族や親族に頼れない場合には、元気なうちに契約をしておくのがおすすめです。
遺言
死後の争いを避け財産を有意義に活用してもらうために残す遺言。
遺言には、「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3つの種類があります。
自筆証書遺言は、自分で書くため原則として費用はかかりませんが、遺言作成のルールに従わないと、遺言が無効になってしまう場合があります。
公正証書遺言は、公証役場で作成する遺言です。費用はかかりますが、公証人が作成するため、形式等の点において無効になりにくいメリットがあります。
秘密証書遺言は、遺言の内容を秘密にしたまま、遺言の存在だけを公証役場で認証してもらう遺言です。
死後のために今から準備しておきたいこと

安心して眠りにつくためにも、生前にできることをしっかりとしておきましょう。
死後事務委任契約
死後には、役所の行政手続きや病院代の支払いなど、多彩な事務手続きが生じます。
これらの事務手続きを予め専門家に依頼しておくことで、親族や友人への連絡やペットの世話、携帯の解約などもスムーズに進めることができます。
葬儀代行
喪主を務める方がいない時にも、安心してお任せできるのが葬儀代行サービスです。生前に契約を締結しておくことで、ご自身の意向を反映した葬儀を執り行い、納骨まで一貫してお任せできます。
ペット後見
入院などの事情でご自身が飼えなくなったり、ご自身が亡くなったりした後にお任せできるペット後見。
サービスの利用を検討するだけではなく、次の飼い主さんのために通院記録や普段の生活などを記録しておくのも大切な終活のひとつです。
緊急連絡先・医療情報の管理

独身で頼れる家族がいない場合、突然の病気やケガで倒れた時に備えて、緊急連絡先や医療情報を整理しておきましょう。
緊急連絡先リストの作成
救急搬送された時や入院が必要になった時のために、連絡してほしい人のリストを作成しましょう。
友人、知人、遠い親戚、職場の同僚など、信頼できる人の名前と電話番号を記載します。複数の連絡先を用意しておくことで、確実に誰かに連絡が届く体制を整えられます。
かかりつけ医と持病の情報整理
普段通っている病院名、診療科、担当医の名前を記録しておきましょう。持病や現在服用している薬、過去の手術歴なども詳しく書いておくことで、緊急時の医療処置がスムーズになります。
定期的に受診している病院が複数ある場合は、すべて記載しておくことが大切です。
アレルギー情報と血液型の明記
食物アレルギーや薬剤アレルギーがある場合は、必ず記録しておきましょう。緊急時の投薬や輸血で命に関わる可能性があるため、アレルギー情報は特に重要です。
血液型も併せて記載しておくと、医療機関での対応が早くなりますよ。
お薬手帳と保険証の保管場所
お薬手帳や健康保険証、診察券などの保管場所を明確にしておきましょう。緊急連絡先リストに「お薬手帳は玄関の引き出し」「保険証は財布の中」など、具体的な場所を記載しておくと、駆けつけた人がすぐに見つけられます。
マイナンバーカードを健康保険証として利用している場合は、暗証番号の管理方法も考えておいてくださいね。
延命治療や終末期医療の希望
人工呼吸器の装着や胃ろうの造設、心肺蘇生などについて、自分の意思を明確にしておきましょう。
独身の場合、医療現場で判断を求められた時に代わりに決める人がいないため、生前に意思表示をしておくことが特に重要です。リビングウィル(事前指示書)として文書に残しておくと、医療者も対応しやすくなります。
情報は常に携帯できる形で
緊急連絡先や医療情報は、自宅に保管するだけでなく、財布やスマートフォンケースに入れて常に持ち歩きましょう。外出先で倒れた場合でも、救急隊員や病院スタッフがすぐに情報を確認できます。
スマートフォンのロック画面に緊急連絡先を設定できる機能もあるため、活用すると安心です。
定期的な見直しと更新
連絡先の電話番号が変わったり、新しい持病が見つかったり、かかりつけ医が変わったりすることもあります。
年に一度は情報を見直し、常に最新の状態に保つことが大切です。更新日を記入しておくと、情報の鮮度を確認しやすくなりますよ。
おわりに
おひとり様向けの終活サービスをご紹介しました。
多彩なサービスを利用することで、おひとり様でも安心して旅立つことができます。
気がかりを残さないためにも、少し早めの準備を心がけてください。




