旅先での小さな感動を、一冊の帳面に集めていく。そんな楽しみ方があることをご存じですか?
鉄印帳の旅は、自分のペースで楽しめるため、体調やライフスタイルに合わせて無理なく続けられる、新しい旅のスタイルです。御朱印集めが好きな方にもおすすめの、心おどる趣味の世界をご紹介します。
鉄印とは?
鉄印は、第三セクター鉄道等協議会に加盟する全国40の鉄道会社が発行するオリジナルの印章で、御朱印帳の鉄道版として2020年にスタートしました。
各鉄道会社の指定窓口で乗車券の提示と記帳料(300円〜)を支払うことで、手書きやスタンプ、プリントなど、各社が趣向を凝らしたデザインの鉄印をもらうことができます。
その地域に根づいた鉄道会社ごとの想いや、沿線の風景が反映されたデザインは、一つひとつが小さなアート作品のよう。旅の記録としてはもちろん、集めること自体が心の癒やしにもなります。
鉄印帳の魅力と購入方法
鉄印を集めるには、専用の「鉄印帳」が必要です。
この鉄印帳は、蛇腹折りの48ページ、タテ16cm×ヨコ11cmのコンパクトなサイズで、カバンに入れて持ち歩きやすいのが嬉しいポイント。定価は2,200円(税込)で、各鉄道会社の指定窓口や一部の書店などで購入できます。
落ち着いた色合いや上質な紙質で、大人の女性が持っていても違和感のない上品な仕上がり。旅の記念を美しく残すことができます。
鉄印の集め方と楽しみ方
鉄印を集めるには、鉄印帳を持参し、各鉄道会社の指定窓口で乗車券を提示し、記帳料を支払います。
各社の鉄印は、手書きやスタンプ、プリントなど多様なデザインがあり、訪れるたびに違った発見があります。さらに、季節限定やイベント限定の鉄印もあり、リピーターを飽きさせない工夫がされています。
「今日はどんなデザインに出会えるだろう?」とワクワクしながら旅をするのも、鉄印集めの大きな魅力です。
ひとり旅でも、友人との小旅行でも、自分のペースで楽しめるのが嬉しいポイント。地元の名産を味わったり、地元の人とふれあったり、ちょっとした“寄り道”も楽しみの一つです。
デジタル鉄印帳を活用しよう
2024年3月からは、スマートフォンでQRコードを読み取ることでデジタル鉄印を集める「鉄印帳デジタル」も登場しました。
専用サイトでユーザー登録(無料)を行い、駅などに設置されたQRコードを読み取ることで、各鉄道会社がデザインした個性的な鉄印をスマホ上に集めることができます。
外出先で紙の鉄印帳を持っていなくても記録が残せるため、気軽に始められるのが特長です。アプリ感覚で楽しめるため、スマホ操作に慣れてきた方にもぴったりです。
おわりに
鉄印帳は、旅の記念としてだけでなく、自分自身の成長や思い出を形に残す素敵なアイテムです。
忙しい日常から少し離れて、ローカル線に揺られながら、自分と向き合う時間を持つ。そんな旅のスタイルも、これからの時代に合った「自分らしい過ごし方」かもしれません。
ゆらぎ世代の女性にとって、新たな趣味や生きがいとして、鉄印帳の旅を始めてみてはいかがでしょうか。