終活は人生の終わりに向き合う準備であり、同時にこれからの人生をより豊かに、そして自分らしく生きるための活動です。単に財産を整理したり、葬儀の準備をしたりするだけではありません。
ゆらぎ世代と呼ばれる40代後半から50代の女性にとって、終活はこれからの人生をポジティブに、そして安心して過ごすための大切なポイントにもなります。
終活をはじめる前に知っておきたいこと

終活をはじめる前に、まず大切なのは「何のために終活をするのか」という目的を明確にすること。
自分とじっくり向き合うことで、終活の方向性が定まり、よりスムーズに進めることができます。
家族と話すこと
家族と終活に終活について話し合う際には、「相続」「葬儀」だけではなく、「介護」についても話し合っておきましょう。
相続について
遺産分割や相続税について、早めに話し合っておくことで、将来的なトラブルを避けることができます。
介護について
介護が必要になった場合の希望や、誰に介護を頼りたいかなどを話し合っておくことで、家族の負担を軽減し、円滑な介護体制を構築できます。
万が一入院することになった際には、誰がどんな役割を担うのかについても、希望があれば伝え予め相談をしておきましょう。
葬儀について
葬儀の形式や規模、費用などについても、自分の希望を伝え、家族の意見も聞きながら決めておきましょう。
自分の価値観を見つめ直す

終活は、過去を振り返り、これからの人生を見つめ直す良い機会です。
どんな家庭を築きたいのか?
今後、 家族とどんな家庭を築いていきたいのか、将来どのような生活を送りたいのかを具体的にイメージしてみましょう。
趣味や関心事
忙しい日々の中で忘れかけていた趣味や、新しく挑戦したいことに目を向けてみましょう。
ガーデニング、旅行、読書、手芸、音楽鑑賞など、どんなことでも構いません。
自分が心から楽しめることはありますか。
イメージが浮かばない場合には、新しいことにこれから挑戦してみるのも良いかもしれません。
これまでの人生で成し遂げたこと、感謝していることを書き出す:
自分の強みや才能、そして周りの人たちへの感謝の気持ちを改めて認識することで、自己肯定感を高め、前向きな気持ちで未来に向き合うことができます。
終活の基本的なことを知りたい方は、下記の記事もご一読ください
→定年後はどうする?終活の基本のキ
終活を機に、新しいことに挑戦してみよう
生活の質を高めるためには、自分を振り返るだけではなく、未来に向けて可能性の扉を開き、新しい自分と出会うことも大切です。

趣味や活動を通じて心の充実を図る
趣味や好きなことに没頭する時間は、最高のストレス解消であり、深い心の充足感をもたらしてくれます。
自分自身の内面と向き合い、本当に心が求めることを見つけることで、日々の生活にハリと喜びがうまれるでしょう。
友人やコミュニティとの繋がりを大切にする
友人や地域のコミュニティに参加することで、孤立感を解消し、社会との繋がりを保つことができます。
対面ではなく、インターネット上のコミュニティの活用もおすすめです。
新たに挑戦してみる
これまでの人生で培ってきた知識や経験は、社会にとって貴重な財産です。
地域活動やボランティアに参加することで、社会に貢献する喜びを感じるだけでなく、同じ志を持つ新しい仲間との出会いがあります。
また、料理教室で健康を意識したレシピを習得する、陶芸教室で「無」になる時間を楽しむ、語学教室で世界を広げる、デジタルスキルを学ぶなど、習い事を通じて自己成長を実感できる場は無限にあります。
新しい知識や技能を身につけることは、自己肯定感をあげてくれるだけではなく、脳を活性化させるのにも効果的です。
終活の具体的なステップ・やることリスト

終活を「いつかやろう」と思っていても、何から手をつければいいか分からないという方のために、具体的なステップとやることリストをご紹介します。
ステップ1:情報を整理する
重要書類をまとめる
まずは、自分に関する重要な書類や情報を一箇所にまとめましょう。
年金手帳、健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、運転免許証、印鑑登録証明書などの身分証明書類を確認します。
不動産の権利書、預金通帳、証券口座の情報、生命保険や損害保険の証券、クレジットカードの一覧も整理しておきましょう。
連絡先リストを作成する
家族や親戚、親しい友人の連絡先を一覧にまとめます。
もしもの時に連絡してほしい人の優先順位も決めておくと、家族が迷わずに済みます。
会社関係や趣味の仲間など、訃報を伝えてほしい人のリストも作成しておきましょう。
医療情報を記録する
かかりつけ医の情報、持病、服用中の薬、アレルギー、過去の手術歴などを記録します。
お薬手帳の保管場所も明確にしておきましょう。
血液型や臓器提供の意思についても記載しておくと安心です。
ステップ2:財産を把握する
資産の棚卸しをする
預貯金、株式、投資信託、不動産、保険、年金など、すべての資産をリストアップします。
ネット銀行やネット証券の口座も忘れずに記載しましょう。
資産の総額を把握することで、老後の生活設計や相続対策が立てやすくなります。
負債も確認する
住宅ローンやカーローン、クレジットカードの残債など、負債についても正確に把握します。
借入先、残高、返済期間などを記録しておきましょう。
負債も相続の対象となるため、家族に正確な情報を伝えることが大切です。
デジタル資産を整理する
仮想通貨、ポイント、電子マネーなどのデジタル資産も財産の一部です。
取引所のアカウント情報や残高を記録しておきましょう。
サブスクリプションサービスの契約状況も確認し、不要なものは解約します。
ステップ3:エンディングノートを作成する
基本情報を記入する
氏名、生年月日、本籍地、マイナンバーなどの基本情報から記入をはじめます。
家族構成や親戚関係についても、わかりやすく記載しておきましょう。
自分史や大切な思い出、家族へのメッセージを書き残すのもおすすめです。
介護・医療の希望を書く
介護が必要になった時、在宅介護を希望するのか施設入所を考えるのかを記載します。
延命治療や終末期医療についての意思も明確にしておきましょう。
誰に介護を頼みたいか、どこまでの医療処置を望むかなど、具体的に記入してくださいね。
葬儀・お墓の希望を記す
葬儀の規模や形式、呼んでほしい人、予算などを記載します。
一般葬、家族葬、直葬など、希望する葬儀のスタイルを明確にしましょう。
お墓についても、既存のお墓に入るのか、新しく購入するのか、散骨を希望するのかなどを書いておきます。
ステップ4:身の回りを整理する
不用品を処分する
使っていない物、壊れている物、賞味期限切れの物などを処分します。
一度にすべてを片付けようとせず、引き出し一つ、部屋一つと少しずつ進めましょう。
写真に撮って記録に残し、現物は処分するという方法も効果的です。
大切なものを選ぶ
本当に大切な思い出の品や、日常的に使うものだけを残します。
家族に譲りたいものがあれば、エンディングノートに記載しておきましょう。
生前に形見分けをすることで、物の背景やエピソードも一緒に伝えられます。
デジタルデータを整理する
パソコンやスマートフォンの中の写真や動画、メールなどを整理します。
残したいデータはクラウドストレージや外付けハードディスクにバックアップを取りましょう。
SNSアカウントの取り扱いについても決めておきます。
ステップ5:法的手続きを検討する
遺言書を作成する
財産の分配方法や相続人を明確にするために、遺言書の作成を検討しましょう。
自筆証書遺言は費用がかかりませんが、形式不備で無効になるリスクがあります。
公正証書遺言は費用がかかりますが、公証人が作成するため確実性が高く安心です。
任意後見契約を考える
将来、認知症などで判断能力が低下した時に備えて、任意後見契約の締結を検討します。
信頼できる人を後見人として指定しておくことで、財産管理や医療の判断を任せられます。
元気なうちに契約しておくことが重要です。
死後事務委任契約を検討する
身寄りがない場合や、家族に負担をかけたくない場合は、死後事務委任契約の利用を検討しましょう。
葬儀の手配、役所への届出、公共料金の解約など、死後の事務手続きを専門家に依頼できます。
生前に契約しておくことで、安心して最期を迎えられます。
ステップ6:定期的に見直す
年に一度は内容を更新する
終活は一度やって終わりではありません。
年に一度、誕生日や年末年始などのタイミングで内容を見直しましょう。
住所や連絡先の変更、財産状況の変化、気持ちの変化などを反映させることが大切です。
家族と共有する
エンディングノートや重要書類の保管場所を家族に伝えておきましょう。
定期的に家族と話し合い、自分の希望や考えを共有することで、もしもの時にスムーズに対応してもらえます。
一人で抱え込まず、家族と一緒に終活をすすめられるのがベストです。
専門家に相談する
わからないことや不安なことがあれば、専門家に相談しましょう。
弁護士、税理士、ファイナンシャルプランナー、行政書士など、内容に応じて適切な専門家を選びます。
地域包括支援センターでも、終活に関する相談を受け付けていますよ。
おわりに
終活は、人生の終わりに向き合う準備であると同時に、これからの人生をより豊かに、そして自分らしく生きるための活動です。
これからの人生をどう楽しんでいくかは、あなた次第。
終活をきっかけに、自分を見つめなおして、充実した日々をおくりませんか。




