閉経っていつ頃?閉経したら実際どうなるの?

健康

「閉経って、どんな変化が起こるの?」「終わりじゃないってどういうこと?」漠然とした不安を抱えるゆらぎ世代のあなたへ。
閉経は女性のライフステージの転換点ですが、一人ひとり状況は異なります。
そこで、一般的な「常識」と、一人ひとりに異なるリアルな変化をご紹介します。

閉経で何がどう変わるの?

一般的な閉経年齢は50~51歳くらいですが、個人差が大きいことが知られています。

閉経とは?定義とメカニズムの基礎知識

閉経とは、月経が12ヶ月間ない状態を指し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することで起こります。
一般的に40代後半から50代前半に起こり、「更年期」とは、閉経を挟んだ前後数年間の期間を「更年期」と呼びます。

一般的に言われる「常識」と、実際によくある変化

閉経に伴う変化について、ホットフラッシュやイライラはよく知られた症状ですよね。
実際にはこれらの症状以外にも、頭痛、めまい、不眠、関節痛、倦怠感、皮膚や粘膜の変化など、多岐にわたる症状が現れます。

症状の程度や種類は個人差が大きく、全く症状がない人もいます。

閉経は「終わり」じゃない

閉経は、ネガティブな「終わり」ではなく、人生の新しい章のスタートです。
自己を見つめ直し、新しい趣味やスキルを習得したり、人間関係を再構築したりするチャンスと捉えましょう。

これって閉経?病院に行くべき?

閉経と認定されるまでには、12カ月以上の時間がかかります。
数カ月生理が来なくても、「閉経かもしれない」と思って放置なさる方も多いかもしれません。

注意してほしいのが、「閉経したか分からないのに、個人の判断で避妊を辞めないこと」です。
厚生労働省の発表している令和3年度の人工妊娠中絶件数は、45歳~49歳が1,252件、50歳以上は19件です。
また、政府統計の総合窓口で2023年の出産数を調べると、45歳~49歳が1,545件、50歳以上が94件です。

これらの数字からもわかる通り、閉経の判断は慎重に行う必要があります。
自己判断ではなく、正確な診断を受けることで、コンドームの利用を心掛け、望まない妊娠を防ぎましょう。

参考:厚生労働省「令和3年度_衛生行政報告例_概況」
参考:政府統計の総合窓口「人口動態調査 人口動態統計 確定数 出生中巻 8 嫡出出生数,出生順位・母の年齢(各歳)・父の年齢(各歳)別 | 統計表・グラフ表示」

常識と誤解

閉経について一般的に信じられていることの中には、誤解も多く存在します。

【誤解1】閉経は突然訪れる

実際には数年かけて徐々に「閉経前期」「閉経期」に移行します。
月経周期が不安定になったり、経血量が変化したりするなどの兆候が見られます。

閉経後は全ての女性が同じ症状に悩む

閉経は個人差が非常に大きく、無症状の人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの症状に悩む人もいます。
症状の現れ方や程度は人それぞれです。

閉経は老化の一部

閉経は自然な生理現象ですが、ホルモン変化と健康リスクには密接な関係があります。
骨粗鬆症や心血管疾患のリスクが高まる可能性があるため、適切な対策が必要です。

閉経期を快適に過ごすためのセルフケア

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体を温めて、ホルモンバランスをサポート

閉経期は血流が滞りやすく、冷えを感じやすい時期です。
生姜や根菜を取り入れた食事や、ぬるめの入浴で体を芯から温めましょう。

血流が整うことで、自律神経のバランスも保たれやすくなります。

睡眠の質を整えることが、心の安定にもつながる

眠りが浅くなったり、夜中に目が覚めたりするのも更年期の特徴です。
就寝前はスマホを手放し、照明を少し落として「眠りの準備」を。
寝る前の白湯や軽いストレッチもおすすめです。

食事で内側から整える

エストロゲンに似た働きをもつ大豆イソフラボンは、ゆらぎ世代の味方です。
豆腐や納豆、豆乳などを日常的に取り入れましょう。
また、カルシウムやビタミンDを含む食品で骨の健康を守ることも大切です。

おわりに

閉経は、女性ホルモンの変化によって引き起こされる自然な生理現象ですが、その症状や影響は人それぞれです。
大切なのは、正しい知識を持ち、ご自身の体の変化に寄り添いながら、適切な対策を講じることです。
症状が辛い場合は、我慢せずに専門医に相談してくださいね。

ゆうの

ライター歴23年目、3人の子どもを育てるシングルマザー。 お酒と編み物、横浜DeNAベイスターズが好き。

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